2009-10-01から1ヶ月間の記事一覧

謎とき『罪と罰』 ―「リアリスト」ドストエフスキーの創作の秘密を探る

謎とき『罪と罰』 (新潮選書)作者: 江川卓出版社/メーカー: 新潮社発売日: 1986/02/01メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 37回この商品を含むブログ (27件) を見る 「罪? 何が罪だ? ぼくがあのけがらわしい有害なシラミを、だれにも必要のない金貸しのバ…

登戸ブルース(19) ―僕は料理ができない

有意義とはいえない面接から帰宅する。炊飯器を空けると中身はカラ。さすが先輩、二合ぐらいは残っていたはずなのに、すっかりたいらげてしまったようだ。 それでは、とパスタを作ることにする。先輩は長らくパスタを主食に生きてきただけあり、それを調理す…

登戸ブルース(18) ―背広万能説と百貨店の面接

「バッチリですよ」「自信アリですよ」と言いながら、面接に落ち続ける僕を見て哀れんでくれたのか、先輩が最強アイテムを用意してくれた。 それは背広である。 実は僕、スーツを着て働いたことがない男である。前の職場でもノーネクタイだった。しかし、背…

登戸ブルース(17) ―新宿駅をめぐる冒険

世界一の乗降客数をほこる新宿駅は、その規模もとんでもなく大きい。中途半端な情報で待ち合わせしていたら、永遠にその二人は会うことはできないだろう、と思うほどである。 ただ、一人で歩いて、迷子になることは少ないと思う。案内標識はうんざりするほど…

登戸ブルース(16) ―だらしなさとずぼらの間

今日は晴れていたので、多摩区民憩いの場「生田緑地」に行ってきた。ケータイでパシャパシャ写真を撮ってきたのだが、その公開はまたいずれ。 さて、何度も書くように、僕は今、先輩宅に居候しているのだが、僕のだらしない性格を知っている某知人に言わせる…

登戸ブルース(15) ―銭湯の日

タオル一枚250円とぼったくられたとしても、僕はまた、生田温泉に向かう。「決して、タオルのことは許したんじゃないからねっ」とツンデレ気味につぶやきながら、入ってみると「携帯ばんそうこう」なるものを渡された。 どうやら、今日は「銭湯の日」みたい…

よこぶん狂詩曲Vol.1 (補足)

先日の記事「よこぶん狂詩曲Vol.1」は、全編にわたって書き直ししている。なぜなら、データ消失があったからだ。ほぼ書き終えて、データを保存しようとしたとき、電源が落ちてしまったのである。その理由は乾燥機を回しながら、パンを焼いていたせいだろう。…

よこぶん狂詩曲 Vol.1

昨日のよこぶん(横浜文学学校)のハイライト。 Oさん(作者):この小鬼というのは、大学時代のときに見えていたものがモチーフになっているんです。 Mさん:それって小さいおじさんみたいなものですか? Oさん:ええ、そうですね。 先生:ちょっと、いいで…

登戸ブルース(14) −銭湯のタオルの値段

昨日の夕食はステーキだった。国産肉の柔らかさがおいしい。 食後のデザートは、いもケーキ。プリンの上にポテトのパウンドケーキがのったものだ。 そして、僕はコーヒー豆を挽く。先輩宅には、豆挽き器とフィルターがあったので、それを使って、コーヒーを…

登戸ブルース(13) ―78円のサンマ

仕事帰りの先輩と、ぱっとしない面接を終えた僕は、向かい合って座っていた。 その間のテーブルには、どんぶり一杯のご飯と、サンマの焼き魚があった。 先輩がスーパーで買ってきた、78円のサンマである。 醤油をかけないまま、我々はサンマに箸をつける。食…

文学フリマと文壇のキューバ

文学フリマって知ってますか? ◆文学フリマ公式サイト http://bunfree.net/ サブカルチャー評論家や漫画原作者として、その筋の人には有名な、大塚英志が提唱して始まった同人即売会のことです。

登戸ブルース(12) ―だし取り昆布と禁煙

世の中の誰もが依存というものを抱えている。 ある人はキレイにしなければ気がすまない潔癖性であったり、安く買うためには労力を惜しまない倹約家であったり、酒を手放せなかったり、タバコを吸ったりするものである。 それは、時として、常識外れに映るか…

登戸ブルース(11) ―きつねとたぬきと鍵屋十五代宗主

花火が打ち上がったときのかけ声である「たまや〜」 その「玉屋」は江戸時代の花火業者の一つである。 今も残る「隅田川花火大会」にて、「鍵屋」とともに、江戸の街を盛り上げた「玉屋」だが、わずか一代で家業が断絶となった。 それは「玉屋」が原因で火事…

政治家・中川昭一の死

前衆議院議員で、将来の総理候補ともいわれた中川昭一が死んだ。 安部晋三、麻生太郎の盟友として知られた彼は、また、酒豪としても有名だった。政治生命の致命傷となった、G7会議後のもうろう会見以外にも、多くの逸話がある。 酒乱の政治家として、真っ先…

登戸ブルース(9) −食費のコストパフォーマンス

食費をいかに切りつめるか、という話になると、やけに張りきる人たちがいる。 パスタ最強とか、小麦粉最強とか。

登戸ブルース(10) −Cドライブの容量変更するフリーソフト

先輩のパソコンのCドライブの容量が少なくなったということで、パーテーションのサイズを変更することになった。 Cドライブはシステム部分に直結するから、容量に余裕をもたせないとパソコンの動作に不備が起きる。 Cドライブの容量が少なくなったときの応急…

登戸ブルース(7) ―平日の献血センターと無職男

この10月から、赤い羽根募金が始まっています。皆さんは募金をされたでしょうか。 僕なんか、募金なんて「いいひと製造機」だと思うんですよね。女連れだと奮発して募金するけど、独りのときは見ないふりをするとか。 そもそも、募金したお金は、100%人のた…

登戸ブルース(8) ―太宰治のひ孫弟子になります。

仕事での飲み会は、いろいろ人間関係が面倒ですが、趣味の集まりの飲み会っていうのは気楽でいいですね! 人見知りの僕は、そういう会合には距離を置いていましたが、今回のブンガクな集まりに参加して、やっぱり人間にはこういうコミュニティが必要なんだと…

登戸ブルース(6) ―横浜中華街の国慶節

昨日、横浜の中華街に先輩と行ったわけですが、ちょうど10月1日は中華人民共和国の建国記念日&60周年記念ということで、鐘が鳴り響くわ、爆竹が炸裂するわ、獅子が踊り狂うわ、たいへん騒々しかったのであります。 (中国では獅子舞を、舞獅と言うみたいで…

登戸ブルース(5) ―ブンガクな会合

先輩(同居人、というより僕の御主人さま)に誘われて、ブンガクな会合に参加することになりました。 どれぐらい、ブンガクなのかというと。 ・会費は諭吉オーバー ・講師は芥川賞作家 ・会員には文学賞を受賞した新鋭作家も 文芸誌に連載している会員もいる…

戦略の本質―逆転をもたらしたリーダーシップを分析する

戦略の本質 戦史に学ぶ逆転のリーダーシップ作者: 野中郁次郎,戸部良一,鎌田伸一,寺本義也,杉之尾宜生,村井友秀出版社/メーカー: 日本経済新聞社発売日: 2005/08/06メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 35回この商品を含むブログ (45件) を見る 歴史書は正…