登戸ブルース(16) ―だらしなさとずぼらの間

 
 今日は晴れていたので、多摩区民憩いの場「生田緑地」に行ってきた。ケータイでパシャパシャ写真を撮ってきたのだが、その公開はまたいずれ。
 
 さて、何度も書くように、僕は今、先輩宅に居候しているのだが、僕のだらしない性格を知っている某知人に言わせると「先輩が気の毒でならない」とのこと。それまでの僕の部屋の汚さというのは、自分で言うのも何だか言語を絶するものがあり、それに先輩宅が浸食されているのではないかと、某知人は心配しているのだ。
 
 そんな某知人が教えてくれたのが、次のサイトである。「これを見て、先輩に迷惑をかけるな」と言うことだろう。
 
「ズボラーのための生活術」まとめサイト
 
 これは、ずぼらな人が生活の知恵を出し合った、2chのスレをまとめたサイトである。見たとたんに女性くささがぷんぷん漂ってきて、僕はこう叫ばざるを得なかった。
 
「だらしなさとずぼらは違う!」
 
 だらしない人間というのは、ゴミを出そうと努力すらしない人のことである。一緒に暮らしてわかったが、先輩にもずぼらなところがある。とはいえ、ゴミはきちんと出しているし、部屋の乱れも生活に支障をきたさない程度におさえられている。
 
 だらしない人間にだって、部屋をキレイにしようという願望はあるが、そのために頭をさくのも面倒だと考えている。ずぼらな人間は、キレイにしようと考えても、体が動かすのが面倒くさい人である。この両者には、あまりにも大きな隔たりがあるのだ。
 
 といいつつも、この「ズボラーなサイト」は、女性心理を知る意味でも楽しめるサイトである。例えば、ズボラーの「モットー」として、次のレスが紹介されていた。
 

1-973 名前: おさかなくわえた名無しさん 03/07/02 23:29 id:Ay15LSsM
ズボラーの掟
一、怠けるための努力を怠るな
一、常に楽をする事を考えよ
一、明日出来る事を今日するな

 
 いかに楽をするべきか考える、というのは、仕事の基本でもある。そのためには、できるだけ実務を他人に任せ、自分はチェック係に回ればいい。しかし、他人に仕事を任せるというのは、難しいことだ。それまでの自分の仕事を教えるためには、体系的にまとめておかないといけないし、他人は新たな仕事を嫌がるものだからだ。こうして、たいていの人は自分の限界以上の仕事を抱えこんでアップアップしていると思う。
 
 そんなモットーを掲げるなんて、ずぼらというよりも「できる女」っぽくて、男である僕は戦々恐々としてしまうのだが、それでも、三つ目のモットーに不満を抱く人が多かったらしく、そのレスも紹介されている。
 

個人的には、最後のはこう考えて何とか動いてる。
一、明日できることを今日すると明日怠けられるぞ

 
 こう考える人のどこがずぼらなのか?
 
 ということで、みずからのだらしなさを棚に上げて、女性の思考回路について「ズボラーなサイト」を見ながら、いろいろ考えた。
 
 たいていの女性は、流行という列車から振り落とされないように、日々を切りつめながら頑張っているのである。男からすれば、半分以上はどーでもいいことだが、せめて、その努力は評価してあげたいと思う今日の僕であった。