みんな知ってる洋楽スタンダード10曲紹介

 

◆ Fly me to the moon/フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン

 

Fly me to the moon - Nat King Cole
http://www.youtube.com/watch?v=h5EUcYw96us
 
 「新世紀エヴァンゲリオン」のEDに使われ、すっかりオタク御用達になった「Fly Me To The Moon」。
 最初の1分ぐらいは別の曲かと思われるかもしれないが、これが正式のフル・バージョンである。
(つまり、エヴァンゲリオンEDなどで使われているのは、冒頭部をカットした短縮バージョン)
 多くのシンガーにカバーされた曲だが、あえてここは、ジャズ・スタンダードの王様であるナット・キング・コールを。
 
 



 

◆ Take Me Home, Country Roads/故郷に帰りたい(カントリー・ロード

 

Take Me Home, Country Roads - John Dever
http://www.youtube.com/watch?v=MWzeInQaUk4
 
 アニメ映画「耳をすませば」の主題歌であり、ある種の男たちにはトラウマとなっている「カントリー・ロード」のオリジナル。
 「故郷に帰りたい」という邦題の通り、歌詞はホームシックで家に帰りたいという女々しいもの。
 原曲を聴くかぎりでは、ヴァイオリン職人を目指す少年の影はどこにもない。
 オリヴィア・ニュートン・ジョンや、本名陽子のカバーを聞くとユウウツになる人は、このジョン・デンバーのバージョンを聴いて、トラウマを克服してもらいたい。
 
 



 

◆ Over the Rainbow/虹の彼方に

 

Over the Rainbow - Judy Garland
http://www.youtube.com/watch?v=XlH68k832Ew
 
 「虹の彼方に」という邦題で知られる「オズの魔法使い」の主題歌。
 歌ってるジュディー・ガーランドはこのとき17歳。
 まあ、虹を追いかけたところでそこに何かがあるわけではないのだろうけど、たまにはこんな曲を聴きたくなるときがあるのが、人間の困ったところ。
 
 



 

◆ My Funny Valentine/マイ・ファニー・バレンタイン

 

Miles Davis - My Funny Valentine
http://www.youtube.com/watch?v=OCqZE6oBSsQ
 
 愉快なヴァレンタイン氏のことを歌ったもので、忌まわしき2月14日とは何の関係もない曲。
 歌詞がついているバージョンもあるが、マイルス・デイヴィスのトランペットによるインストのほうが好き。
 ちなみに、地味にテナー・サックス吹いているのは、当時のカルテットの一員だったジョン・コルトレーン
 
 



 

◆ The Girl From Ipanemaイパネマの娘

 

The Girl From Ipanema - Astrud Gilberto
http://www.youtube.com/watch?v=G9U6URQSF6U
 
 ブラジル発のボサノヴァの代表曲「イパネマの娘
 歌ってるアストラッド・ジルベルトが、果たして、うまいのかどうかは、近代音楽七不思議の一つ。
 英語がしゃべれるということで、メンバーの奥さんの一人にすぎなかったのに、歌ってみたら、ボサノヴァの女王になっちゃった人。
 ボサノヴァのけだるい雰囲気っていうのは、半分ぐらいは、この人の声質がもたらしたものである、なんて言ってみたら、ボサノヴァ好きの人に説教されそうだけれど。
 
 



 

◆ Moon River/ムーン・リヴァー

 

Moon River - Andy Williams
http://www.youtube.com/watch?v=Bq_L06wxUoY
 
 オードリー・ヘップバーン主演の「ティファニーで朝食を」の主題歌。といっても、僕は映画を見たことはないので、ヘップバーン自身が歌ってるバージョンは知らない。
 この曲はなぜか僕の故郷の5時のチャイムで使われていた。
 といっても、特に故郷の田園風景を思い出すわけではない。歌詞の「Two Drifters」というフレーズのせいで、仲本工事高木ブーがぼんやり川のほとりに立っている姿を連想してしまう曲。
 
 



 

◆ (They Long to Be)Close to You/遥かなる影

 

(They Long to Be)Close to You - The Carpenters
http://www.youtube.com/watch?v=3dxog1H3738
 
 みんな大好きカーペンターズの1970年の出世作
 カレン・カーペンターは、ドラム叩くのが大好きな女の子だったけど、「それじゃ目立たんわ、ボケ」ということで、ドラムセットを取り上げられた。
 結婚が失敗に終わったあとでも、ドラムを叩いてステージに立つことが許されたなら、拒食症で死ぬこともなかったのになあ、と思う。
 そんなわけで、僕はこの映像のように、カレンがドラムを叩いている姿を見るのが好きなのだ。
 
 



 

A Whiter Shade Of Pale/青い影

 

A Whiter Shade Of Pale - Procol Harum
http://www.youtube.com/watch?v=Mb3iPP-tHdA
 
 邦題の「影」つながりということで、ロックがほこる一発屋バンド、プロコル・ハルムが1967年に発表した唯一絶対の代表曲。オルガンがあまりにも美しい。
 英語版よりも充実している日本語版Wikipediaは必見。ファンの「一発屋じゃない!」という主張をひしひしと感じるが、その詳細さが病的じみていて笑える。
 まあ、プロコル・ハルムには、この「青い影」のほかにも「ウィスキー・トレイン」とか面白い曲はあるけれど。
 歌詞はビックリするほど意味がない。要するに「すべては遅すぎた」って感じの内容。
 
 



 

Please Mr Postman/プリーズ・ミスター・ポストマン

 

Please Mr. Postman - The Beatles
http://www.youtube.com/watch?v=7EvefZ2imnQ
 
 最近、リマスターが一斉発売されて、マニアの間では盛り上がっているビートルズから、みんな知ってるカバー曲を。
 収録アルバムは1963年の「With the Beatles」。
 このアルバムは「You Really Got a Hold on Me」とか、ポピュラーなカバーが多いので、時々聴いてみると楽しい。
 こういう女性シンガーの曲も臆面なくカバーできるところが、ビートルズのすごさだと思う。ポール・マッカートニーが言ったように「僕らは、みんなより特別優れてたわけじゃない。ただ、器用だっただけだ」ということを感じさせる曲。
 
 



 

The Last Waltz/ラスト・ワルツ

 

The Last Waltz - Engelbert Humperdinck
http://www.youtube.com/watch?v=InGq409PvVQ
 
 最後に、みんな嫌いだけど、曲の良さだけは認めざるをえない、エンゲルベルト・フンパーディンクの「ラスト・ワルツ」
 ホントにいい曲だと思うんだけど、なんで、もっと実力シンガーによるカバーがないのか不思議である。
 まあ、ベタベタなラブバラードだけど、こういう曲を聴きたくなるときだってあるはずだ。
 
 
 ということで、適当に(本当に適当に)有名な曲を10曲紹介してみた。
 暇つぶしにどうぞ。