イージー・ライダーのバラッド ー デニス・ホッパー死去

 
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デニス・ホッパーさん、74歳で死去 『イージー・ライダー』で一世を風靡 - シネマトゥデイ
 
 60年代ロックを聴くならば見ろといわれて見た「イージー・ライダー」は、二人(+道連れ)で米国をツーリングして(ノーヘルで)、ドラッグでキメて、ブタ箱に入れられたり、なんやかんやして、最後は特に脈略もなく狙撃されるという、よくわからない映画だった。
 しかし、意味不明な構成だったわりにも「イージー・ライダー」の旅は、いつかは終わる、というメッセージはよくわかった。まあ、映像としては美しかったんじゃないかな。最後のバイクが燃えるシーン。
 
 デニス・ホッパーが死んだと聴いて、僕の頭に流れたのが「イージー・ライダーのバラッド」
 

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 「イージー・ライダー」で使われた曲といえば、オープニングの「Born to be Wild」(ステッペンウルフ)が一番有名だと思う。
 

Steppenwolf - Born To Be Wild - YouTube
 
 
 だけど、映画にあっていると僕が感じたのは、バーズやザ・バンドの曲だった。
 

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 この「ウェイト」はザ・バンドの代表曲として知られる。
 ザ・バンドというのはカナダ人のバンドなのだが、もっとも「アメリカ」なバンドである気がする。
 そういや、ニール・ヤングもカナダ人だけど。
 
 

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 この頃のバーズは「カントリー・ロック」というジャンルを開拓したことで知られる。
 まあ、ボブ・ディランの追っかけみたいなことをやっていたバンドだけど。
 
 時代を反映するためか、ジミ・ヘンドリックスも使われている。
 
 

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 ジミヘンはあんまりこの映画の映像にあわないと思う。
 しかし、「イージー・ライダー」という映画は、「あう」「あわない」なんてものは、わりとどうでもよくて、使いたいから使った、という感じなんだろう。
 
 

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 なお、狙撃されるラストシーン直前に流れるのが、ボブ・ディランの「It's alright Ma」のカバー。
 カバーしてるのは、バーズのロジャー・マッギンである。
 ディランはこの映画に自分の楽曲の使用許可を出さなかったけど、監督・脚本・主演のデニス・ホッパーからすれば、この曲を流さないとどうしようもないので、ロジャーにカバーを頼んだというわけだ。
 いちおう、この曲が殺される「伏線」らしい。
 
 「It's alright Ma」っていう曲は、あの頃のディランの歌詞はみんなそうだけど、密度が濃すぎて、訳そうとすると嫌になっちゃう。一行に格言がひとつ詰まってるというか。
 「Bringing It All Back Home (Reis)」というアルバムに入っている。
 
 
 それでは、どうせすぐに消されるであろう、Youtubeの「イージー・ライダー」オリジナル・サウンドトラックを。
 今日ぐらいは、こんな音楽を聴くのもいいじゃない、ということで。
 

Easy Rider Soundtrack - 01 Steppenwolf - The Pusher
 
 

Easy Rider Soundtrack - 02 Steppenwolf - Born To Be Wild
 
 

Easy Rider Soundtrack - 03 Smith - The Weight
 
 

Easy Rider Soundtrack - 04 The Byrds - Wasn't Born To Follow
 
 

Easy Rider Soundtrack - 06 Fraternity Of Man - Don't Bogart Me (aka Don't Bogart That Joint)
 
 

Easy Rider Soundtrack - 07 The Jimi Hendrix Experience - If Six Was Nine
 
 

Easy Rider Soundtrack - 09 Roger McGuinn - It's Alright Ma (I'm Only Bleeding)
 
 

Easy Rider Soundtrack - 10 Roger McGuinn - Ballad Of Easy Rider