キョン子シリーズ第三弾『涼宮ハルヒコの退屈』構想

 
 
 まだまだ終わらせるつもりのない、キョン子シリーズ。
 第三弾『涼宮ハルヒコの退屈』は、原作と同じく中編集で、今のところは以下四部作になる予定です。
 
 

(1) 笹の葉エレジー

 
 七月上旬。キョン子など多くの北高生にとっては、一学期期末テストを目前にひかえた日。しかし、涼宮ハルヒコにとっては、それよりも重要なイベントがあるわけで……。
 珍しくSOS団を来訪してきた生徒の相談がきっかけで、夏の夜空を見ることになったキョン子たち。SOS団メンバーは、七夕の星空にどんな願いをこめるのか?
 

(2) エンドレスサマー

 
 夏休み。文芸部所属といったわりに、やたらとアウトドアな活動をしている姉に、キョン子の弟は疑惑をいだく。それは、不良娘っぽい(と弟が思う)古泉イツキが姉と歩いているところを目撃してから確信に代わり……。
 弟の誤解を解くべく、SOS団メンバーを家に呼ぶことになったキョン子。問題児イツキはキョン子弟の誤解を解くことができるのか?
 

(3) 淑女たちのティー・パーティー

 
 文化祭でのSOS団自主制作映画の上映後、キョン子の評価は一部の間で激変していた。それまで、地味キャラだったキョン子は、SOS団の影の実力者として恐れられるようになる。挙句の果てに、朝比奈みつるファンクラブ会長に、次期会長に指名されてしまうのだが……。
 11月のみつるファンクラブ定例お茶会に参加することになってしまったキョン子は、みずからの誤解を正し、次期会長の立場から逃れることができるのか?
 

(4) 射手座の日

 
 北高では、知る人ぞ知る存在感となったSOS団。しかし、秘密結社であり、表向きは文芸部であることは変わりない。長門ユウキに部を追い出された恨みもあり、3年OBを含む元文芸部員たちは、SOS団の活動を阻止すべく、動きはじめるのだが……。
 はりきる涼宮ハルヒコをおさえ、指定席から長門ユウキは立ち上がる。名目上は文芸部部長である長門ユウキは、例のSFコレクションを守ることができるのか?
 
 
 『涼宮ハルヒコの退屈』は、それぞれ四人を主軸にすえた中編集です。
 『笹の葉』がハルヒコ、『エンドレス』がイツキ、『ティー・パーティー』がみつる、『射手座』が長門くん。
 最後に長門くんが主役なのは『消失』を意識してのことです。
 
 いちおう、第四弾『涼宮ハルヒコの消失』までは構想しています。
 完成するかどうかはさておき、趣味として、こっそりと続きを書いていきたいと思います。