余計なひとこと

 

歴史上の天才たちのIQはいくつだったのか…世界の知能指数ランキング10:らばQ

 

 うっかり見てしまいましたが、リストアップされているのは西洋人ばかりだし、知能指数の算出方法も書かれていない、ひどくガッカリする記事になっております。

 

 また、人物紹介も元ソース(http://bezbrige.com/index.php/Interesting-Facts/top-10-geniuses.html)に準拠しているわけではなく、Wikipedia程度の情報をサクッとまとめた感じです。

 

 さて、問題となるのは、三位になった、エマヌエル・スヴェーデンボリ(IQ:205)。

 



 

 その名が示すようにスウェーデンの学者で、天文学・機械工学・数学・宇宙論・解剖学・生理学・鉱山学で多大な業績を遺したらしいのですが、なぜか余計な蛇足がついています。
 

30歳のときに15歳の少女に求婚し、彼女の父親を通して婚姻届まで取り付けておきながら少女に拒絶されるという、物悲しいエピソードも持っています。生涯独身でした。

 

 なかなかの破壊力ですね。「物悲しい」というあまりにも不適当な形容詞といい、最後の一文といい、実に見事です。

 

 天才は恋愛に不得手、という偏見を植えつけてるだけでしょうが、インパクトは絶大で、妙に感動しました。こういう余計な蛇足で人生を台無しにするのも、ひとつの文章力であると。

 

 

 もし、日本の歴史上の人物で資料を調べて知能指数を算出したら、誰が一番になるでしょうかね。浅学な僕には、南方熊楠ぐらいしか浮かんできませんが。