失敗する予感しかしない、アニメ『恋チョコ』の放映前戦略について
すっかりエロゲだけかと思ったが、こういう制服はリアルにも存在するそうだ。ううむ、世界は広い。
http://blog.livedoor.jp/insidears/archives/52545734.html
さて、アニメ化の情報が小出しにされている『恋と選挙とチョコレート』。
◆「恋と選挙とチョコレート」 公式サイト
このままでは、絶対に成功しない、と僕は見ている。
あえて、選挙色をうすくして、ただのラブコメであることを演出している理由はよくわかる。
制作サイドは不意打ちを食らわせたいのだ。
まどマギの第三話のように。
しかし、『恋チョコ』という物語では、「ラブコメだと思ったら選挙だった」という不意打ちよりも「ラブコメで選挙とかフザけてると思ったら本格的だった」という不意打ちのほうが、効果的ではないだろうか。
そもそも、エロゲ『恋チョコ』をプレイした人が、主人公である【大島裕樹】に思い入れを抱いたのは「みんなのために選挙を戦う」姿であって、公式サイトのキャラ紹介にある「恋に憧れる」姿は、共感を抱かなかったのではないかと感じる。
(人気投票での、青海衣更の順位の低さがそれを物語っている)
ならば、どのように宣伝すべきか。
無責任なショッケン部員に勧められて、立候補する破目になった大島裕樹のトホホな絵を、前面に押し出すべきだと思う。
そして、【住吉千里】を「選対本部長」として、公式サイトで活躍させておくべきなのだ。
【千里の選挙Q&Aコーナー】とか、作ってみるのがいい。
(つーか、4コマ連載するなら、そういうものにすべきだろ)
「選挙は人気投票ではありませんっ!
どんなにお金がある人も、どんなに頭がいい人も、一人一票。
それが民主主義の選挙なのですっ!」
ギリシャの陶器破片など、選挙には様々な事例がある。
そして、様々な欠点を指摘されながらも、現在まで続けられているのはなぜか。
そういう「ためになりそうな」話を、4コマ漫画などでネタにすれば、少しは関心を集めると思うのだが。
そうすれば、AKB48の人気投票を「総選挙」と称してバカ騒ぎする風潮も、ひそかに批判できると思う。
それは、アニメファンの注目を浴びるようになるだろう。
・「選挙不信」が「政治家不信」につながり、「政治不信」をもたらしている
・日本ほど、選挙活動が法律で縛られている国家はない
・そして、アイドル人気投票を「総選挙」として、メディアは盛んに報道している現状
この3点の問題点を、公式サイトで放映前に提示しておけば、他のアニメと違う個性を打ち出せるはずだ。
あくまでも「選挙」を前面に出し、「恋」と「チョコレート」はスパイス要素にしておく。
それが『恋チョコ』が成功する道だと僕は考えているのだが。