【映画『けいおん!』】略式感想――基本的にはコメディー映画。見どころはロンドン二回目ライブ

 

 仕事は休みだけど、資格勉強とか、アパートの更新手続きとか、『はにょう5+』オマケRPGのレベル上げとか、いろいろやることがあるので、現実逃避のために、本日公開初日の映画『けいおん!』を見に行くことにした。
 

↑前売り券は買ってないので、1800円払いました
 
 感想を三行でまとめると、次の通り。
 
・20分×5+α、つまり、アニメ五話を見る気持ちで
・基本的にはコメディー。「スゴい!」と興奮できるような映画ではない
・見どころは、ロンドン二回目のライブ
 
 当たり前だが、彼らがロンドンでミュージシャンに会ってチヤホヤされるという話ではない。そういうのを期待するなら『BECK』で。
 
 だから、ロンドンで「音楽は国境を越える!」と大喝采を浴びるわけではない。彼女たちがロンドンでライブするいきさつは、現実離れしたものではない。学園祭のライブのように、クラスメイトがキャーキャー騒いだりするものではない。
 
 しかし、その映像はとても美しかった。具体的には、唯が演奏をやめようとしなかった理由となるものである。そのシーンで、僕は胸が打ち震えるほど感動したし、このような映像美をアニメで表現できたことは、文句なしに凄いと思った。ただし、涙が出るような感動ではないし、伏線だったことが明らかになる鮮やかさはないので、「もう一度見たい!」「みんなにオススメしたい!」というパワーはないかもしれないが。
 
 僕はこの場面だけで、1800円払った甲斐はあったと思っている。
 
 なお、ロンドン編は、映画を5パートにわけるならば、CパートとDパートだけである。だいたい40分ぐらい。
 
 それよりも、唯たちのクラスメイトがやたらと出てくる。ファンは楽しめるだろう。
 
 あと、ロックオタクが楽しめるネタは少ない。「アビーロード!」みたいな安易なネタもない。
 
 あくまでも、建前は「中高生向け」がターゲットだと思う。自分の英会話のリスニング能力を試すことができるシーンが多いので、海外旅行に興味ある人は、感情移入して見ると面白いかもしれない。
 
 僕自身は楽しんで見ることができたが、過度な期待はしないほうがいい。「最高!」と叫ぶようなものではない。イージーに、リラックスして見るべき作品だ。
 
 あと、新曲よりも既発表曲のほうが印象に残った。ただ、最後に『ふわふわ時間』が流れたのは、ちょっと余計だと感じた。まあ、テーマソングだから、これで締めなければならないというポリシーがあったんだろうけれど。