無毛生活二日目

 
 股間をボリボリかく姿を、人生の墓場に足をかけたオヤジの仕草だと考える僕からすれば、陰毛のない生活というのは、そう悪いものではない。むしろ良い。かゆさが消える。みんなに広めたい、無毛の輪。
 しかし、トイレに行くたびに思う。やはり、夜中の3時に風呂に入るべきではない、と。
 そう、昨日、夜中の3時に風呂に入らなければ、僕はこんな愚挙をすることはなかったであろう。今はただ、その軽挙さを後悔するのみ。