http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/090127/acd0901270814001-n1.htm
 「小説フランス革命」の刊行記念のイベントでの発言、とのこと。
 
 そういえば、キューバ革命フランス革命に似たようなところがあるんですよ。まあ、どっちかというと、フランス革命を意識したのは、その前に失敗に終わった「モンカダ兵営襲撃事件」のほうですが。
 
 キューバ革命社会主義革命ではありませんでした。つまり、旧ソ連などの共産主義諸国の援助を受けていない革命ということです。カストロ兄弟やゲバラが使ってた武器は米国製でした。
 
 フランス革命と同じく、軍隊に頼らず、革命をなしとげようとしたフィデル・カストロたちでしたが、付近の農民たちとの利害関係や米国を中心とした国際世論を相手に、さまざまな失敗を繰り返しながら、組織作りを進めていきます。
 
 そのもっとも優れた観察者が、みずから司令官であったチェ・ゲバラだったのですよ。
 
 なぜ、彼らは最後まで「軍隊を味方にしよう」としなかったのか。そして、反共主義者として国際的に有名だったフィデル・カストロが、革命後に社会主義宣言をしたのはなぜか。
 
 今の時代だからこそ伝えられる「キューバ革命」というのを書こうと思います。まあ、明日、ゲバラ映画を見に行くので、それで刺激を受けたらがんばります。
(書きかけのものは「やる夫・チェ・ゲバラが革命を起こすようです」と検索してください)
 
 右翼だ左翼だ売国だ、などと下らない論議をしている人たちに、ちょっとだけ冷静になってもらえるような、そんな物語が書けたらいいなあ、と思います。
 
 経営者を憎むより、派遣労働者を叩くより、国を変えるということは、ずっと難しいことです。でも、それは不可能なことではありません。