やる夫シリーズあれこれ
やる夫シリーズが連載されているのは「VIP」と「パー速」がほとんどだけど
その二つの間で、かなりの認識の差が出てきている
「パー速」で、やる夫シリーズをアレコレ語っている人は
「やる夫ブログ」「あんそく」「やる夫見聞録」を知っているのが当たり前、という人たち
要するに、やる夫シリーズの熟読者であるわけだ
個人的に、やる夫シリーズで最近のヒット作は「やる夫が酒をつくるようです」
ただし、不思議なことに、こういう作品は「パー速」の雑談スレでは取り上げられない
そもそも「やる夫シリーズ」の魅力とは「誰でもできる」「敷居が低い」ことではなかったのか?
読者にとっては、作者の「技巧さ」よりも「信用できるか」が、作品を読むうえでもっとも大切なこと
どこかで見たようなAAばかりでも、作者の力量というのは、はっきりと出る
オタクには面白さは語れない。批評家には面白い作品は作れない。「素人」だからこそ、面白い作品が作れる
一般読者と、やる夫シリーズ熟読者の間での認識のズレが、大きく隔たってきている
こういうのは「ブーン系小説」と同じ傾向らしい
なんだか、一つのコミュニティ誕生の瞬間を目撃しているような心境である
「面白さ」と「話題になりやすさ」とは、必ずしも同質ではない
商売じゃないんだから「話題になりやすさ」というのは考えたくはない
ただ、やる夫シリーズ作者を目指す少なからずの人間が
「うわさになりたい」ことを目標にしてしまっているのではないか、と思う
でも、話題になったところで、自分自身が消耗するだけだ
商売じゃないと、とてもじゃないけど、やっていけない
そして、消耗した身体で、良い作品なんて、できるはずがないのだ
ただ、やはり「読みやすさ」というのは、せっかく、AA使って物語にしてるんだから、と
考慮に入れるべきことかもしれない
昔書いた作品も、そういう意味で、いろいろ書き直したいんだけどね