【レビュー】涼宮ハルヒの陰謀 (紹介者:鶴屋さん)
- 作者: 谷川流,いとうのいぢ
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/08/31
- メディア: 文庫
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やっほー! みんな、元気にしてるかいっ!
今回はキョンくんに言われて「涼宮ハルヒの陰謀」って本の紹介を、あたし、鶴屋さんが担当することになったんだけどさ、実はあたし、SOS団が何をするところかてんで知らないんだよね。
そうそう、SOSってなんか略称があったよね? 生徒社会を応援する世界づくりのためのうんたらかんたらとか。
節分のとき、キョンくんに聞いたら「シーズンごとにオンタイムな行事をしめやかに実行する組織です」とかマジメな顔で言ってたけどね。そうそう、節分の日は、みくるが巫女さんになったりして、SOS団はいろいろやってたんだよ。もちろん、キョンくんは右に左に大忙しさ。でも、なんだか楽しそうだったなあ。
ハルにゃんにきいたら、いきなり自分の胸を指さして「SOS団とはあたしのことよ!」とか言いそうだよね。ハルにゃんって、そういうところがすごく素敵なんだよね。
だけど、それだけじゃないんだよ。SOS団っていうのは、きっとみんなのSOSをかなえるためにがんばってる組織なんだと思うな。メンバーだってめっがさすごいしさ。あのメンバーだったら、世界の平和を守っちゃうこともできそうなぐらいなんだよね。あ、キョンくんは別だよ。キョンくんはあたしと同じ普通の人。でもキョンくんはみんなのためにがんばってるなーっと感心しちゃうね。きっと、キョンくんもSOS団でいることがうれしくてたまらないんだろうね。
そんなふうにして、世界のSOSにかけつけるためがんばっているSOS団の活躍ぶりを紹介しているのが、この本さ! 2月の節分のあとの話で、あたしもちょっぴし出てくるみたいだよ。実をいうと、読んでないんだけどね。見ざる聞かざるの鶴屋さんのほうが、みんな、あたしにものを頼みやすいと思うしさ。
そうそう、このときだよね、キョンくんとみくる、いや違った、みくるなんだけどみちると名乗ってた子が、あたしの家に来たのは。まったくもってビックリ玉手箱だよ。もう夜の7時になるのに、二人で来るなんてさ。ワケありのカップルみたいだったよ!
だけど、二人の顔がせっぱつまった感じだったし、その一人、みくるじゃなくて、朝比奈みちるちゃんの不安に満ち満ちた顔を見たら、そりゃキミ、どんな無茶なことをでも引き受けなくちゃいけないと思ったよ。寒さに震えている人に上着をかけちゃうぐらいに当たり前のことさ! それから、いろいろあったみたいだけど、あたしは部外者だから、くわしくは聞いてないんだ。きっと、新たな世界の危機のために、がんばってたと思うね。
あと、あたしんちの蔵で見つかった宝の地図を渡して、SOS団みんなに探してもらったりしたっけ。ハルにゃんに話すと、すごいノリノリになってさ! あんなハルにゃんの表情が見れただけでも儲けもんだよ! 果たして、お宝が見つかったかどうかは、本を読んでのお楽しみさ!
あたしはSOS団のみんなを見ているのがすごく好きで、ハルにゃんはどんどん新しいことを思いつくし、キョンくんはそれに、やれやれ、と言いながらも、きちんとフォローしているし。SOS団のみんなって、いつも前を向いて、みんなのためにがんばろうという強い気持ちを持ってるいるんだよね。
そんな五人の活躍が書かれているんだから、そりゃキミ、この本を読んだら元気になること間違いなしだね! SOS団のことをよく知っている、この鶴屋さんが保証するにょろ!