青春の終わり

 
 ああ、この曲が発売されてから、もう5年になるんだな、と。
 
CHABA : 青春キネマ(Live@渋谷BOXX 2004.4.1) / BARKS 動画
 
 いつか、心斎橋を歩いていたとき、彼らを見た、気がする。それがいつだったか、デビュー前の彼らだったのかはよく覚えていない。
 日々のあわただしさの中で、彼らの名前を忘れてしまったのだけれど、この曲は不思議なことに、いろんな場面で響いていた。
 
 残念ながら、この曲を、youtubeニコニコ動画では見つけられなかった。
 人々にとっては、それほど思い入れがない曲なのだろう。
 
 
 もう一つ、思い出深い曲が、フジファブリックの陽炎。
 

 
 こちらもリリースは2004年。
 
 これらの曲を聴いた感性は、今ではもう幻影のようなもので、それを必死で言葉で書き取ろうとしても、その文字から「生命のうねり」というか「質感」というか「手ごたえ」というか、そういうものが感じられないわけで。
 
 「陽炎」の最後のピアノパートがずっと続くことを願っていた、そんな青春時代は終わったのだ。せめて、もう少しだけ、青春を生きた証が欲しかった。「何を待ってるんだい?」と空ばかり見てた彼女に話しかけるような、そんなささやかな瞬間を。