東野圭吾『探偵ガリレオ』(評価・B)

 
湯川助教授のキャラクターが光るものの、展開の鮮やかさに欠ける中編推理小説
 

探偵ガリレオ (文春文庫)

探偵ガリレオ (文春文庫)

 
 福山雅治主演のドラマで話題を博したドラマの原作である。僕はドラマは未見だが、話題作ということで読んでみた。
 読んで驚いたのは、カセットテープやビデオテープという表現。そして、喫煙に対する社会の風当たりがないことである。巻末を見ると、1996年〜98年まで連載されていたものらしい。果たしてドラマでは、これらの20世紀的表現はどのように改変されたのであろうか。

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