技術部エンターテイナーが挑んだ、夏を清涼に過ごすアレ開発 - ニコニコ技術部員たち(4)
- ポケモンに出てくる街を紙で建設した動画 - ニコニコ技術部員たち(1)
- それは、大胆すぎる素人発想から始まった - ニコニコ技術部員たち(2)
- ニコニコ動画で新規客獲得に成功した「作ってみた業者」とは? - ニコニコ技術部員たち(3)
- 技術部エンターテイナーが挑んだ、夏を清涼に過ごすアレ開発 - ニコニコ技術部員たち(4)
- 「バーチャル工場見学」と、フリーの3Dアニメ作成ツール「MMD」 - ニコニコ技術部員たち(5)
- 初音ミクのいる風景 ――フリーソフトでもできる3D実写合成映像「マッチムーブ」 - ニコニコ技術部員たち(6)
- 初音ミク、金星へ ――「あかつき」、「はやぶさ」、宇宙へのロマン - ニコニコ技術部員たち(7)
記録的な寒さに見舞われた4月を過ぎた、このゴールデンウィーク。
ようやくの思いでストーブを片付け、長かった冬と決別した人が多いのではないだろうか。
さて、ニコニコ技術部のランキングでは、次の季節を待ちきれない人がいるせいか、去年に投稿された夏を清涼に過ごすアレの製作動画が人気をぶり返している。
そう、自動流しそうめん器製作動画である。
誰もが憧れる「流しそうめん」
しかし、残念ながら、ニコニコ動画ユーザーには、流しそうめんをするだけの時間があっても、共に流しそうめんをしてくれる仲間は、画面の向こうにしかいないのだ。
また、ものを大切にするニコニコ動画ユーザーにとって、流し終わったそうめんが再利用できないのは、あまりにも、もったいなく思えるものだ。
もちろん、繊細なニコニコ動画ユーザーにとって、落ちたものを拾って食べるという選択肢は、ありえないものである。
だからこそ、一人で食べることができ、かつ、そうめんを再利用できる「自動流しそうめん器」が求められたのだ。
この作者「ウォータギヤP」は、大胆にも「観覧車方式」を採用した。
実は、この動画は作者にとって三度目の「自動流しそうめん器」の挑戦である。
青いアクリル板が、夏の清涼感を見事に表現している。
見よ、この完成度!
全米からのスタンディング・オベイションが聞こえてくるようだ!
だが、その結果は……。
果たして、「自動流しそうめん器」の挑戦は無謀だったのかどうかは、どうぞ動画を最後までご覧になって確かめていただきたい。
↑再掲です
さて、これは2009年の、去年の投稿動画であるのだが、今年の夏も、新たな「自動流しそうめん器」がニコニコ技術部から現れるのではないかと僕は期待している。
というのは、初めて「自動流しそうめん器」に挑んだのは、この「ウォームギヤP」ではないからである。
「自動流しそうめん器」も、ニコニコ技術部に数多い「開発競争」の題材の一つなのだ。
これが、ニコニコ動画初出の「自動流しそうめん器」である。
作者は、ニコニコ技術部屈指のエンターテイナーとして知られる「わたあめP」
彼の果敢な挑戦は、ぜひとも動画で確かめていただきたい。
見終わった後は、なぜか、たわしの可愛さに心奪われること間違いなしであろう。
そんな元祖「自動流しそうめん器」の製作者「わたあめP」は、その名の由来通りに、誰もが少年時代に憧れた「わたあめ製造器」にも取り組んでいる。
この動画を見れば、彼がエンターテイナーと呼ばれる理由がわかるはずだ。
そんな彼が、ニコニコ動画に技術動画を公開したきっかけは、以前に紹介した「初音ミクネギ振り開発競争」である。
↑バカげてるようで、素直に感心できるアイディアを魅せた
↑こちらは、あまりのハイリスクっぷりに、コメントで悲鳴すら!
↑これぞ、発想の勝利だ!
わたあめPの動画は、視聴者を楽しませるアイディアと、それを実現するだけの技術力がともなっている、「ニコニコ技術部」精神が感じられるものばかりだ。
そのマイリストには、努力の無駄遣いとしか言いようがない、様々な挑戦が公開されている。
⇒わたあめPの動画一覧
そんなわたあめPに触発されて「自動流しそうめん器」を作ったウォームギヤPも「初音ミクネギ振り開発競争」に加わっている。
↑なんと、水力を利用してきました!
ついで、「初音ミク小型化競争」にも参加。
5日で5回の記録更新というハイペースで、ニコニコ技術の開発競争を牽引した。
↑この「ネギ振り」動力源がもとで、ウォームギヤPと呼ばれるようになる
↑五日で七分の一の小型化に成功。しかし、その記録もあったという間に……
その後の「初音ミク大型化競争」でも参加したのだが、前回ご紹介した業務用機械を駆使する例の社長の出現で、無惨にも記録は破られてしまった。
↑うっかり、この動画で「御社」社長が釣れてしまった
ニコニコ技術部には、このような個性豊かなエンターテイナーが集っているのである。
ウォームギヤPが偉大なる「自動流しそうめん器」を公開したのは、去年のこと。
果たして、今年の夏には、どんな発想を見せてくれるのだろうか。
そして、最近のランキングで注目されたことで、新たに開発競争に参戦するユーザは出てくるだろうか。
2010年夏、そんな「自動流しそうめん器」開発競争が繰り広げられることを、僕は心待ちにしている。
- ポケモンに出てくる街を紙で建設した動画 - ニコニコ技術部員たち(1)
- それは、大胆すぎる素人発想から始まった - ニコニコ技術部員たち(2)
- ニコニコ動画で新規客獲得に成功した「作ってみた業者」とは? - ニコニコ技術部員たち(3)
- 技術部エンターテイナーが挑んだ、夏を清涼に過ごすアレ開発 - ニコニコ技術部員たち(4)
- 「バーチャル工場見学」と、フリーの3Dアニメ作成ツール「MMD」 - ニコニコ技術部員たち(5)
- 初音ミクのいる風景 ――フリーソフトでもできる3D実写合成映像「マッチムーブ」 - ニコニコ技術部員たち(6)
- 初音ミク、金星へ ――「あかつき」、「はやぶさ」、宇宙へのロマン - ニコニコ技術部員たち(7)
【関連リンク】
・ウォーターギヤPの動画一覧
チルノ時計の作者としても知られる、ウォーターギヤPの作品集。
アイディアだけではなく美しさも求めるセンスが素敵です。
これらを見れば、東急ハンズ(などのホームセンター)に行きたくなるはず!
・わたあめPの動画一覧
ニコニコ技術部随一のエンターテイナーである、わたあめPの作品集。
電子レンジを使って無謀なことをやったりと、視聴者を楽しませるためならハイリスクを恐れぬ製作姿勢を魅せてくれました。
両者とも、最近は、技術部関連動画をアップロードしていません。
やはり、ニコニコ技術部動画を作るには、かなりの時間と根気が必要なようです。
しかし、逆にいえば、そこに、新規参戦できるチャンスがある、かも?